新人にも役立つ!看護師転職で気づいた病院の見方

1. 15年勤めても知らなかったこと

私は、同じ病院で15年間、オペ室看護師として働いてきました。
つい先日、転職活動を始めて驚いたことがあります。
それは、「自分の勤めていた病院の総従業員数を知らなかった」ということです。

部署内の人数や顔ぶれは把握していても、病院全体で何人働いているのか、どんな職種がどれくらいいるのか…考えたこともありませんでした。
毎日が忙しすぎて、正直そんなことまで意識が向かなかったんです。


2. 転職活動での気づき

転職活動をして、求人票や病院の公式サイトをじっくり見る機会が増えました。
ある求人では「病床数300、看護師200名、医師50名、理学療法士や薬剤師などコメディカル100名」といった数字が載っていました。

これまで自分の職場では考えたこともなかった情報で、
「病床数が多ければ夜勤の人数やシフトも違うし、職員数が多ければ教育体制や分担の仕方も変わるんだ」と、初めて気づきました。
数字を見比べることで、その病院の規模や雰囲気、働き方のイメージが一気に具体的になったのです。


3. 新人にもおすすめの「職場の見方」

ここからは、私が転職活動を通して学び、「新人時代から知っておけばよかった」と思う職場の見方を紹介します。

① 病院の規模を知る

  • 病床数、診療科数、年間手術件数など
    → 忙しさや学べる内容の幅が見えてきます。

② 職員数と職種の構成

  • 医師、看護師、コメディカルの人数や比率
    → 他職種との関わりやチーム医療の形が見えます。

③ 他部署との関わり方

  • 他科カンファレンスや勉強会の有無  
    → 横のつながりが強い職場は、情報共有や成長の機会も多いです。
    → ただし、その勉強会やカンファレンスが「業務時間内」なのか「残業扱い」なのかも要チェック。 勤務の負担感や働きやすさに直結するポイントです。

④ 病院の理念や方針

  • ホームページや採用パンフレットに載っている理念やビジョン
     → 「患者第一」「地域密着」「チーム医療」など、病院ごとに大事にしている価値観があります。
     → 自分の看護観や働き方のスタイルと合っているかを確認するのが大切です。

4. なぜ大事なのか

病院全体の情報を知っていると、

  • 自分の仕事の意味や位置づけがわかる
  • モチベーションの維持につながる
  • 将来のキャリアや転職時に「自分はこういう環境で働いてきた」と説明できる

新人のうちは「そんなのまだ先の話」と思うかもしれませんが、視野を広げておくことで、いつか必ず役立ちます。


5. 最後に

私も新人時代は、自分の病院が何床なのかすら知りませんでした。
とにかく目の前の業務を必死にこなすことに精一杯で、「病院全体のこと」なんて意識が向かなかったのです。

でも今は思います――
「目の前の仕事だけでなく、職場全体を見渡す視点を持つことが、看護師としての成長につながる」と。
病院の規模や職員の構成、理念や方針を知ることは、単なる知識ではなく、
「自分の仕事の意味」や「将来どんな看護師になりたいか」を考えるヒントにもなります。

新人のあなたも、ぜひ明日からほんの少しでいいので、職場全体を意識してみてください。
例えば「うちの病院って何床なんだろう?」「どんな部署があるんだろう?」と、気になったことを一つ調べてみるだけでも構いません。
そうした小さな積み重ねが、自分の看護師としての幅を広げ、
将来のキャリアの選択肢を増やすことにつながります。

「無理をしない。でも、ちゃんと看護師として成長していく」
その第一歩は、あなたのちょっとした気づきから始まります。

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